年末に嫁が腸炎を起こし、連れてった夜中の救急診療の待合室で3時間ぐらい読んでたのが吉村昭の本で、それ以来、なんとなく避けてたんやけど、この連休中には2冊読んだ。やっぱりこの人の文章、好きやわ。

1冊は「磔」という短編集。長崎で殉教者となった 26 人のキリシタンを描いた表題作には、当時の宣教師達が媒介人となって多くの日本人が奴隷として海外へ売り飛ばされてたという内容があり、学校では教わらんかったなと驚かされる。
記憶にあるのは、せいぜい「キリスト教が植民地化の手段であると気づいた為政者が危機を感じて禁止した」ぐらいのもんか。ネットで調べると数十万人が奴隷として売買されたらしい。とんでもない話やん。なぜ学校でそこまで教えんのかね。……それとも寝てたんかな、俺。
赤穂から片上(備前市)あたりは「切支丹に理解のある土地柄」やったらしく、これにも驚かされた。そんな雰囲気、感じたことなかったわ。殉教者の1人、ディエゴ喜斎という人物は岡山の人らしい。検索したところ、近所の教会に像があるみたい。
キリスト教の禁令が出たあとも、イスパニヤのフランシスコ会とポルトガルのイエズス会は相手を潰すため互いに中傷・密告しあったらしい。それが余計にキリスト教への不信感へとつながり、弾圧がいっそう激しくなったとのこと。
合掌。
あ……キリスト教式に両手を握るのって、なんて呼ぶんやろう。
